理科の勉強法~「ヒトのからだ」苦手になりやすい2つの理由と克服法

中学受験の理科の中で、多くの受験生が苦手としている単元の一つに、「ヒトのからだ」があります。皆さん様々な理由で苦手になるようです。学校の人体の模型やテキストの人体の図が気持ち悪いからいやだ、という受験生もいます。

今回は、このように敬遠されがちな「ヒトのからだ」について、なぜ苦手意識を持ってしまうのか、単元としての重要性、苦手意識をなくすためにはどう勉強していくか、について解説していきます。

「ヒトのからだ」が苦手になる理由は?

最初に書いた以外にも、苦手になりやすい理由はいくつかあります。その中で代表的なものを挙げてみましょう・

なじみのない単語が多く登場するから

デンプン、肝臓、赤血球・・・テレビなどでは聞くけれど、実際どんなものなのかイメージしにくい単語や、アミラーゼ、ぺプチンといった小学生にはなじみがなく、しかも目に見えないのでどのようなものかわからない単語まで数多く登場してきます。そしてそれを覚えないといけません。これがまず、苦手意識を引き起こす一番の理由でしょう。

目に見えない世界のことで、実体験しにくいから

もう一つ、「見えない世界のことで、体験しにくい」ということが挙げられます。

例えば、ほかの単元のうち、天体や気象であれば日常生活で実際に見ることができ、てこの原理や光・音であれば授業の中でそれらの仕組みが直接わかるような実験ができます(もちろん、これらの単元も苦手とするお子さんは多いですが)。

しかし、人体に関しては体の内側のことであり、養分などはミクロの世界でますます見ることができませんから、小学校の段階ではそれらの仕組みを直接知る実験などはあまり行うことはできません。

理科は、「実体験」が伴わないとなかなか理解ができず、苦手意識を持ってしまう科目なのです。

「ヒトのからだ」はとても重要な単元

ここまで書いてきたように、実体験が伴えず、苦手意識を持たれがちな「ヒトのからだ」ですが、とても重要な単元です。

中学受験を目指す皆さんにはまだ先の話ではありますが、大学で理系に進むと、生命科学、生化学など、生物の仕組みを扱う学問がたくさんあります。その内容も広く深いものになっていきます。そういった専門的な学問を学ぶ上で、小学生の時に学習した人体についての理解がすべての土台になるのです

小学生のうちに基本の仕組みを理解しておいて、その上に中学・高校で習う知識を積み重ねていくことで、さらに詳しく学習や研究に臨むことができるのです。

生物学科だけではなく、将来「医者になりたい」「獣医になりたい」「薬剤師になりたい」など、そのような夢を持っている方も多いでしょう。そのためには、「ヒトのからだ」の仕組みをしっかり理解しておくことが必要不可欠です。

苦手意識をなくす学習法

そうはいっても、なかなか覚えられない「ヒトのからだ」に出てくる知識。それに対する苦手意識をなくし、学習を進めていくための方法を紹介します。

これは、大学で専門的に生物の仕組みを理解していくうえでも大変役立つことなのですが、「一連の流れ・循環を意識して」勉強すると、何のことかさっぱりわからない知識もイメージが持てるようになります。

胃や心臓など、一つ一つでは役目を理解しにくい臓器のことでも、まずは「食べ物が口から入る→胃から腸を通り、不要物が排出される」という大まかな流れや、「動脈と静脈による体の中の循環(血のめぐり)」をまず理解することによって、それぞれの臓器や酵素が持つ働きを理解することができるようになります。

簡単に言うと、口に入った食べ物は口から胃までの間に吸収されやすくなり、小腸で養分、大腸で水分が吸収されて残りが排出される、ということです。これがわかれば、あとはそれぞれの段階でどのようなことが起こっているのか理解できるようになるので、知識も覚えやすくなります。

たくさん出てくる酵素の働きについても、バラバラにただ覚えようとするのではなく、「デンプンは小腸まで送られる中でしだいにブドウ糖に変えられ、小腸で吸収されたあと、肝臓でグリコーゲンとして蓄えられる」といった一連の流れで理解したほうが覚えやすいです。「流れ」を理解すること、それが「ヒトのからだ」を勉強するうえでは一番大切です。「流れ」をキーワードにして、覚えることを分類すると、驚くほど記憶に残ります。ぜひ、やってみてください。

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