英語の勉強において、勉強方法は人それぞれです。英会話や塾に通ったり、独学だったり、様々な勉強の仕方があると思います。
そして、誰もが
「どの参考書を使ったら良いのだろう。」
と疑問に思うことがあるのではないでしょうか。
英語の文法について、長文読解について、単語について…。
それぞれの分野には、たくさんの選択肢があり、迷ってしまうこともあるかと思います。
しかし、勉強を始めようとしている時に、複数の参考書を実際に使ってみて、自分に合ったものを選ぼうとしていると時間がかかってしまい、モチベーションの低下に繋がってしまうかもしれません。
なので、参考書を手に取ってレジに進む前に、インターネット等を使ってどのような本なのかを検討することをお勧めします。
そこで、今回は「システム英単語」を紹介していこうと思います。
Contents
特徴
まずは、この本の特徴から紹介していこうと思います。
本のレイアウト
最初のページでは、
- 教材の説明
- 教材の効果的な使い方やコンセプト
が書いてあります。
次に、単語のページに入ります。単語は、全部で5つの章に分けて記載されています。
最初の4つの章は、出題頻度により単語が紹介されています。
そして、最後の5つ目の章では、一つの単語に複数の意味が含まれている多義語をまとめています。
そのため、1章から4章までは順番に沿って進めていき、5章は空いた時間や試験前のチェック等で活用することをおすすめします。
それぞれの章の中では、
動詞→名詞→形容詞や副詞
の順で紹介されています。
単語を紹介しているページでは、上部にミニマルフレーズがあります。そして、その下で単語の説明がされています。
ミニマルフレーズとは、単語一つ一つに最適な語句や例文のことを指します。
この点は他の参考書と異なり、長い例文ではなく、必要最低限のフレーズのみを選んで記載されています。
下部にある単語の横には、重要な意味が赤字で書いてあり、黒字でその他の意味を一緒に書いてあります。
注意するべき点は☆印で紹介されていたり、クイズ形式で、品詞の活用やアクセントについてチェックすることができるようになっていたりします。
5章にある多義語を紹介しているセクションでは、単語についての説明はなく、その単語の意味とミニマルフレーズを記載しています。
また、この教材にはいくつかコラムも記載されています。それぞれのコラムでは、カテゴリー別に英単語がまとめて紹介されています。
最後には、索引があります。
どんな人に向いているの?
次に、こちらの教材がどのような人にお勧めなのかを紹介していこうと思います。
効率的に英単語を覚えたい方
この教材では、単語と必要最低限の語句や例文のみがピンポイントで、余分な知識無く紹介されています。 なので、単語の意味と使い方を短いフレーズで瞬時に理解し、記憶しやすい形となっています。
また単語についても、最新の入試データに基づいた頻出のものが選ばれているので、受験勉強を効率的に進めたいと思う方にもおすすめです。
この教材のポリシーには、「一番よく出る形で覚える」というものがあります。
この通り、今後あまり使う機会は少ないのではないかと思うような単語や意味はこの教材では扱われていません。
従って、よく使われる単語を余分な知識は覚えずに効率的に学習したいと思っている方には、この教材の形式がぴったりなのではないでしょうか。
英語が苦手な方
この教材では、必要最低限の知識のみを凝縮させて紹介しています。
なので、長文等が苦手な方でも取り組みやすいものとなっています。
また、この教材で単語力を向上させることにより、英語への苦手意識も薄れ、次のステップへ進む第一歩になるかもしれません。
オススメポイント
最後に、この教材のオススメポイントをいくつか紹介していこうと思います。
ミニマルフレーズ
まず、この教材の大きな特徴の一つであるミニマルフレーズです。
このミニマルフレーズは、他の英単語教材にはありません。
単語一つ一つに完成文のような例文を載せるのではなく、単語の一番大事な使い方を抜てきしたもののみを紹介しています。
ミニマルフレーズは、例文と一緒に載せてしまうと例文のイメージを強く受けてしまい、単語そのもののイメージが薄れてしまう、という考えによりミ生まれました。
言葉通り、できる限り小さな労力で大きな成果を得ることができます。
単語の意味、そして用法を確実に覚えてもらうために、長い例文として載せるのではなく、短くわかりやすい語句のみを載せているので、スピード感溢れる教材となっています。
無駄なく勉強できる
この教材は、受験勉強に特化していると言えます。単語のチョイスや紹介方法においても、無駄がありません。
復習等の確認は必要最低限で行い、文法等についての注意事項もクイズ形式でわかりやすくまとめられています。
このように、受験勉強において大切な「要点をしっかり押さえる」に特化したこの教材を使うことにより、英語の基礎力を無駄なくスピーディーに固めることができます。
最後に
これは筆者の個人的な感想ですが、ミニマルフレーズのように文の中の必要最低限の部分のみを覚えてしまうと、実際に長文を読んだり英文を組み立てたりする時に、一回立ち止まって考え直さなければいけなくなる可能性があるのではないかと思いました。
確かに、単語を暗記することについてはこの教材が最適だと感じました。
しかし、それだけでは英語力の向上は難しいです。
例えば、英語は日本語と比べると、主語を必要とする言い回しが多く存在します。
そんな中、ミニマルフレーズのように単語中心の語句のみを身につけてしまうと、英語を実際に使う場面に立った時に、今まで身につけたものに加えて文全体で考えていく必要があります。
なので、この教材を使って勉強をする際は、単語とその使い方を覚えるだけでなく、実際にその単語を使えるようになるかどうかについても考えながら進めていくと良いのではないでしょうか。
入試の方針も変わりつつある今、マークシートで答えるためだけの英語力ではなく、様々な場所で活用できる英語力を身につけることも考えていかなければならないでしょう。
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参考
早稲田大学法学部在学。
中学からの留学経験を活かした英語力を元に、初学者が躓くポイントをわかりやすく解説します!