英語力を向上させるためには、単語力が必要不可欠です。
いくら文法を理解していても、単語の意味を理解していないと、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4つ全てにおいて、つまずく時が来るかもしれません。
しかし、
- 「単語を覚えるのが苦手。」
- 「いくら勉強しても、なかなか覚えられない。」
- 「英語力が伸びない。」
と悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。
そんな時は、ただ単語とその意味を照らし合わせて、見て覚えるのではなく、長文を読みながら単語の学習をしてみることをお勧めします。
そこで、今回は「速読英単語 入門編」を紹介していこうと思います。
Contents
特徴
まずは、この本の特徴から紹介していこうと思います。
本のレイアウト
最初のページでは、
- 本の使い方
- リスニングの対策
- 発音記号の説明
が書いてあります。
その後に、英文が始まります。
英文は見開きになっていて、左側に英文、そして右側に日本語訳が書かれています。英文中では重要な単語が赤字で記載されており、隣にある日本語訳中の単語も赤字になっています。
さらに、英文のページの下には、速読についてのヒントや、注意しなければならない単語についても紹介されています。
この英文の次のページには、それぞれその英文中に出てくる重要単語が単語帳として載っています。さらに、その単語にはそれぞれ例文も一緒に記載されています。
単語のページでは、一つの単語につき、重要な意味が一つまたは複数載っています。例文も、意味の数ごとに用意されています。
まとめると、
英文 →日本語訳 → 単語 → 例文
の順で56文紹介されています。
最後には、索引があります。索引の後ろには、動詞の不規則活用を表にまとめたものも載っています。
そして、この本には別冊が付いており、それぞれの英文に対する解説があります。解説では、注意するポイントごとに説明が紹介されています。
図を用いながら説明しているものもあるので、とても見やすく、わかりやすいです。
どんな人に向いているの?
次に、こちらの単語帳がどのような人におすすめなのか見ていこうと思います。
中学校の復習・高校の予習
まず、中学校の復習もしながら、高校の予習をしようとしている方にはぴったりな教材です。
この本で紹介されている英文で出てくる重要単語は、どれも中学校3年生~高校2年生で出てくるようなものばかりです。さらに、私立の高校入試に実際に出てきた英文も載っています。
なので、この単語帳をマスターすることにより、中学校の英語の重要なポイントを抑えるだけでなく、高校の英語の授業への準備もすることができます。
受験勉強を始める方
今から受験の勉強を始めようとしている人にもおすすめの教材です。
この教材で紹介されている単語は、センター試験の問題や教科書を分析して選ばれているので、受験の基礎を固めるのに最適です。
さらに、その厳選された単語の中から、出題頻度の高いもの、早い時期に学習しておくべきものも考慮されて紹介されています。そのため、試験に出るような長文へ挑む土台作りも、この教材で完璧にすることができます。
また、受験勉強の土台がしっかりしてきた、という方には次のレベルの必修編へスムーズに移行できるような内容となっているので、合わせて勉強することもおすすめです。
実践のための英語学習を始める方
留学や旅行といった実践のために英語学習を始める方にもおすすめです。
この教材に出てくる単語は、試験のためだけでなく、英語力総合的に見ても基礎的なものばかりです。海外での日常会話はもちろん、もう少しアカデミックな、現地の学校の授業でも役に立ちそうな単語が多く載っています。
なので、これから英語を実践的に使おうと考えている方は、まずこちらの教材を使って単語力の確認をしてみることをおすすめします。
オススメポイント
最後に、この教材のオススメポイントをいくつか紹介していこうと思います。
文を読みながら単語を覚えられる
最初にも紹介しましたが、文章を読みながらの単語の勉強は、とても効果的です。
文章の中にある単語に触れて学習していくと、よりその単語の役割や意味を感覚で掴みやすいだけでなく、定着率も高いです。
さらに、文章を読みながら覚えることにより、文章構造を理解しながら、重要単語以外の単語の抜け落としも確認することができます。
新しいことを学ぶことができるのと同時に、復習も兼ねることができる、一石二鳥です。
短い文章からチャレンジできる
英語の長文を読むのは苦手なので、英文を読みながら勉強することに苦手意識を最初に抱く方も多いのではないでしょうか。
この教材は、とても短い読みやすい文から始まるので、あまりネガティブな気持ちになることはないかもしれません。
このようにわかりやすい文から始めると、自分でも気づかないうちに、より長い文章を読むことができるようになります。
さらに、文章の内容も興味深いものばかりです。
「スーパーマーケットの作戦」や「塩でできたホテル」のように、タイトルだけで読んでみたくなるようなものが多く紹介されています。
苦手だからと身構えずに、自分のペースで気楽に勉強していきましょう。
単語の意味をまとめて覚えられる
今まで英語を勉強してきて、
「この単語は、今まではこう習ってきたのに、新しい意味がある!?」
と驚いたこと、ありませんか。
しかし、この教材で紹介されている単語は、重要な一つの意味だけでなく、それ以外のものも一緒に載っています。
そのため、後々同じ単語の難しい用法の意味が新しく出てきたとしても、慌てずに対処することができるようになります。
最後に
このように、単語の学習につまずいたりした時には、英文を中心に学習してみるのがおすすめです。
また、英文を読む際には一回だけでなく、それぞれ10回ほどを目安に何回も繰り返し反復練習することが大切です。そうすることにより、よりスムーズに読めるようになり、英語のリズムも実感することができるようになります。
さらに、この教材には別売りのCDもあります。
このCDを使って、単語の発音を確認や、文章のシャドーウィングをすることにより、さらに英語力を向上させることができるでしょう。
語学を勉強するには、自分に最適な方法で学習していくことが効率的です。
どんなに大変だと思っても、少しずつ自分のペースで、難しく考えずに始めてみて、その後に自分にあった勉強方法を探していけると良いのではないでしょうか。
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参考
早稲田大学法学部在学。
中学からの留学経験を活かした英語力を元に、初学者が躓くポイントをわかりやすく解説します!