日本人なら知っておきたい文学作品!第3の勅撰和歌集『拾遺和歌集』を徹底解説
『拾遺和歌集』は20巻からなる勅選和歌集であり、勅撰和歌集としては『古今和歌集』『新古今和歌集』に続き3冊目となります。おおよそ1300首の和歌が収載されている『拾遺和歌集』ですが、この題にある「拾遺」は“選び遺された歌…
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『拾遺和歌集』は20巻からなる勅選和歌集であり、勅撰和歌集としては『古今和歌集』『新古今和歌集』に続き3冊目となります。おおよそ1300首の和歌が収載されている『拾遺和歌集』ですが、この題にある「拾遺」は“選び遺された歌…
『枕草子』は約300段からなる随筆であり、その作者は清少納言だとされています。『枕草子』の内容を見る前に清少納言について触れたいと思います。清少納言は平安時代の歌人であり、父の清原元輔、曽祖父の深養父[i]は共に有名な歌…
『落窪物語』は4巻からなる平安時代中期の物語です。成立時期はおおよそ一条朝の初期、寛和~正暦(985~995年)など諸説あります。作者は未詳ですが漢文学の素養があり、和歌もよくする下級貴族の男性の手によるものだとする説が…
『宇津保物語』は、円融朝(969~984)から一条朝(986~1011)初期の10世期末前後に成立したとされる日本最古の長編物語です。『宇津保物語』以前に成立した物語、『竹取物語』は中編小説にあたります。『竹取物語』以後…
『蜻蛉日記』は、上・中・下の三巻からなる夫婦生活の記録を綴った初の女流日記文学です。作者は平安時代中期の歌人、伊勢守藤原倫寧[i]の娘である藤原道綱母です。作者藤原道綱母が天暦8年(954年)に藤原兼家[ii]と結婚した…
『大和物語』は、歌語り(宮廷や歌合の場で歌にまつわるエピソード)を173段(流布本[i]によって違いあり)にわたって集めた歌物語です。陽成[ii]~醍醐[iii]朝(876〜930年)の時期に詠まれた295首が含まれ、僧…
『後撰和歌集』は全20巻からなる『古今和歌集』に次ぐ第2の勅選和歌集です。天暦5年(951年)村上天皇の命により、昭陽舎[i](梨壺)に撰定所が設けられ撰定を行いました。昭陽舎(梨壺)の別当には藤原伊尹[ii]が任ぜられ…
『土佐日記』は作者である紀貫之が女性のふりをして土佐守(現在の高知県周辺)の任期を終えて帰京するまでの様子が綴られている日記文学です。冒頭の、 「をとこもすなるにきといふものを、をむなもしてみむとするなり」 訳:男もする…
『伊勢物語』は作者・成立年未詳の最初の歌物語です。現在に伝わる諸本は125段からなり、それぞれの冒頭が「昔、男〜」から始まっています。その「昔男」の恋愛や友情、流離、別離など様々な物語が和歌と共に語られています。更に、そ…
『古今和歌集』は延喜5年(905年)醍醐天皇の勅命をうけ編纂された最初の勅選和歌集です。 巻1から順に、「春・上下」「夏」「秋・上下」「冬」「賀」(老齢をたたえ祝う歌等)「離別」(官人の地方赴任に際しての送別の歌等)「羇…