「システム英単語Basic」と「システム英単語」ってどっちがいいの?シス単の特徴も徹底解説!

今回は「システム英単語」の特徴と、「システム英単語Basic」と「システム英単語(以下無印)」の違いについて紹介していきます。

 

 

システム英単語の特徴

まず2冊の違いについて見ていく前に、システム英単語の特徴を紹介します。

  • 「ミニマルフレーズ」で単語の使い方も一緒に暗記
  • 実際の問題の分析によるムダのない単語選定
  • レベルごとに分けられた章立て
  • 実際に出る語法知識を単語と一緒に解説

詳しく見ていきましょう!

ミニマルフレーズ

システム英単語の最大の特徴は、やはり「ミニマルフレーズ」だと思います。

ミニマルフレーズについて、システム英単語の著者はこのように述べています。

この一切のムダをそぎ落とした、ほんの2~5語程度の短い語句は、すでに述べたような精密なデータ検証に基づき、その単語の最も重要な意味、最も重要な形、最も重要な連語関係をとらえるべく、ときには何百という候補の中から細心の注意を払って選びぬいたものだ。

(システム英単語より)

このように、ミニマルフレーズは短く、覚えやすく、実際に出る形でその英単語が使われた例文です。

別売りのCDにはこのミニマルフレーズの音声が入っており、一緒に使うとより覚えやすくなっています。システム英単語を完璧にしたいという方は、このCDも一緒に使うことをおすすめします。

向いていない人

システム英単語は「英単語はシス単」という言葉もよく耳にするように、大学受験生の中では有名な英単語帳だと思います。

有名になるだけあって、単語のレベルや覚えやすさはとても良いと思います。

ただ、

  • 例文などは使わずに一問一答形式でどんどん覚えたい
  • 長文の中で一緒に英単語を覚えたい
  • 単語の成り立ちを理解しながら覚えたい

というような方には他の参考書の方が合っていると思います。

そうじゃないという方や、ここまで読んでシス単を使いたくなったという方は、これから自分に合ったレベルを考えていきましょう。

シス単Basicとシス単(無印)の違い

この2冊の違いは、「取り扱っている英単語の難易度」にあります。

シス単Basic

シス単Basicの章立てはこのようになっています。

  • 第1章:Starting Stage
  • 第2章:Basic Stage
  • 第3章:Essential Stage
  • 第4章:多義語

第1章、第2章はどちらも基本単語で、第3章はやや難易度が高くなっています。

これは無印の方でもお話しますが、シス単Basicの第2章・第3章はシス単(無印)と被っています。多義語の内容も、無印の方とあまり変わらないです。

そのため、シス単Basicを買うべき人は「第1章からやるべき人」ということになります。

こんな人におすすめ
  • まず共通テスト対策をしたい人
  • 基本的な単語からしっかりやりたい人
  • 英単語帳を初めて買う人
  • シス単(無印)など、他の単語帳はレベルが高かった人

シス単Basicを完璧にすれば、共通テストや中堅私大レベルの単語とその語法の対策はほぼ完璧となります。

基本的な単語も、一見簡単に見えるけれど、意外な意味や語法はわからないというものばかりです。難関大を目指している人も、今まだ理解できていないと思ったら焦らずにBasicから使うのをおすすめします。

先ほども言ったように無印の方と被る部分が多くあるので、こちらを完璧にしてから無印を使っても難しい単語だけに集中して覚えることができます。

シス単(無印)

無印の章立てはこのようになっています。

  • 第1章:Basic Stage
  • 第2章:Essential Stage
  • 第3章:Advanced Stage
  • 第4章:Final Stage
  • 第5章:多義語

シス単Basicと異なるのは、第3章と第4章、第5章です。

無印ではBasicにあった基本的な単語を取り扱うStarting Stageがなくなり、第1章から第3章までを全ての受験生にマスターしてもらいたいレベルとしています。

第4章はかなり難しい単語が多くなり、難関大学志望の方や外国語学科などの英語を専門的にやりたいという方向けとなります。

第5章の多義語は無印だと少し数が増えていますが、同じ単語がほとんどです。

そのため、無印の方を買うべき人は「Basicの第1章のレベルをマスターしている人」です。

こんな人におすすめ
  • 他の基礎的な英単語帳を終わらせた人
  • 学校・塾で英単語をある程度覚えている人
  • 共通テスト(センター試験)の過去問で長文が理解できる人

どっちがいいかわからないという人は、ぜひ書店などで「システム英単語 Basic」を見て考えてみてください!

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最後に

ここまで2冊の違いを見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

どちらを買うか迷ったときに大切なのは、「どのレベルに到達したいか」ではなく「今自分はどのレベルなのか」を考えることです。

基礎はどのレベルでも重要ですし、足りていないと思ったら今完璧にすれば良いのです。

周りの人がシス単(無印)だから、と決めるのではなく、自分に必要な方を選んでみてください。

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早稲田大学の文系学部。事務が主な仕事ですが、大学受験の経験を活かして参考書紹介などの記事を書いています。口癖が「寒い」「暑い」「眠い」の面倒くさがりですが、記事を作るのは楽しんでやっています!読者の皆さんが勉強になったと思えるような記事を作れるよう頑張ります(^^)/