前回、大手塾3校に話を聞きに行ったことをお伝えしました。それぞれ入塾試験を受け、パスしたものの、ではどこの塾に通わせようか、非常に悩んでいたところ・・・決めたのは息子の「サピックスに通いたい」という一言でした。
入塾テストを受け、入塾が許された段階で中学受験に受かったかのように喜んだ息子。今回は、塾を決めたきっかけと、それについて悩んだ親の体験談をお届けします。
あっさりと塾は決まった
とりあえず、代表的な3つの塾に話を聞きに行き、体験授業も受け、さて、どこの塾に通わせようか・・・そう思っていたところ、息子が申し出てきたのは「サピックスに通いたい」ということでした。
サピックスは唯一体験授業を受けていませんでしたし、電車で4分とはいえ、わが家から距離的には一番遠いところでした。「どうしてサピックスにしたいの?」「他はもう身に行かなくていいの?」と聞いてみたところ、息子から帰ってきた返事はこうでした。「一番成績が伸びそうだし、早く受験勉強を始めたいから他は見なくていい」という答えだったのです。非常にもっともらしい返答でした。
以前、息子は見栄っ張り、という話をさせていただきましたが、息子の中ではたぶん、「サピックスに行くってカッコイイ」、そんな不純な動機もあったに違いありません。とはいえ、実際にスポーツチームの練習もあるし、通う日数が少ない方が都合がよかったこともあり、反対する理由がありませんでした。親の私からしても、反対する理由がなかったので、サピックスに通うことにしたのです。
あっさり終わった塾選び
サピックスという塾、そして教えていただいた先生には今でもとても感謝しています。後悔もしていないのですが、「あの時こうしていれば・・・」と6年生になったとき思うことになったのです。
いとも簡単に決まった塾選び、でも・・・
いとも簡単に終了したわが家の塾選び。指導内容、スケジュール、立地、費用、先生など、書くご家庭ごとに譲れないポイントはあると思います。多くのご家庭で、指導内容や先生をポイントに塾を選びたいと考えると思いますが、実際、大手の塾ではそれは難しいかもしれません。口コミや過去の実績、周囲に通っている人がいればその人に聞いて判断する、ということになるでしょう。
わが家は受験をすると決めたのは小学校3年生の3学期でしたが、もしもっと早くから、あるいは中学受験をする可能性があるかも、と考えていたら情報収集や見学は早めにしておくことにこしたことはありません。
わが家では最終的に息子の意見を尊重しましたが。それに至る前に情報収集はしっかりしておくことをおすすめします。
次回は、「塾選びの大切さ」について書いていきたいと思います。
一橋大学卒。
中学受験では、女子御三家の一角フェリス女学院に合格した実績を持ち、早稲田アカデミーにて長く教育業界に携わる。
得意科目の国語・社会はもちろん、自身の経験を活かした受験生を持つ保護者の心構えについても人気記事を連発。
現在は、高度な分析を必要とする学校別の対策記事を鋭意執筆中。