日本人なら知っておきたい文学作品!『堤中納言物語』 花折る少将、虫めづる姫君の短編集
『堤中納言物語』は、数少ない平安時代の短編物語集です。内容は、「花桜折る少将」「このついで」「虫めづる姫君」「ほどほどの懸想」「逢坂越えぬ権中納言」「貝合せ」「思はぬ方に泊りする少将」「はなだの女御」「はいずみ」「よしな…
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『堤中納言物語』は、数少ない平安時代の短編物語集です。内容は、「花桜折る少将」「このついで」「虫めづる姫君」「ほどほどの懸想」「逢坂越えぬ権中納言」「貝合せ」「思はぬ方に泊りする少将」「はなだの女御」「はいずみ」「よしな…
『和漢朗詠集』の“和漢”は和歌と漢詩文を指しますが、『和漢朗詠集』とは当時貴族に朗詠されていた漢詩文588首、和歌216首を収載した全2巻からなる詞華集です。また、『倭漢抄』『四条大納言朗詠集』とも呼ばれるこの作品の撰者…
『源氏物語』は紫式部によって書かれたとされる平安時代中期の長編文学です。54帖からなり、大きく3部に分けられます。前半の1、2部では光源氏の生涯を描く正篇が、第3部にあたる部分では光源氏の子供である薫と光源氏の孫である匂…
『和泉式部日記』は平安中期の日記文学です。作者は和泉式部だと考えられていますが、第三者によって書かれたという説もあります。その理由は、他の日記文学、例えば『蜻蛉日記』や『紫式部日記』は主人公が作者であり、主人公が経験した…
『拾遺和歌集』は20巻からなる勅選和歌集であり、勅撰和歌集としては『古今和歌集』『新古今和歌集』に続き3冊目となります。おおよそ1300首の和歌が収載されている『拾遺和歌集』ですが、この題にある「拾遺」は“選び遺された歌…
『落窪物語』は4巻からなる平安時代中期の物語です。成立時期はおおよそ一条朝の初期、寛和~正暦(985~995年)など諸説あります。作者は未詳ですが漢文学の素養があり、和歌もよくする下級貴族の男性の手によるものだとする説が…
『伊勢物語』は作者・成立年未詳の最初の歌物語です。現在に伝わる諸本は125段からなり、それぞれの冒頭が「昔、男〜」から始まっています。その「昔男」の恋愛や友情、流離、別離など様々な物語が和歌と共に語られています。更に、そ…
『古今和歌集』は延喜5年(905年)醍醐天皇の勅命をうけ編纂された最初の勅選和歌集です。 巻1から順に、「春・上下」「夏」「秋・上下」「冬」「賀」(老齢をたたえ祝う歌等)「離別」(官人の地方赴任に際しての送別の歌等)「羇…
『文華秀麗集』は嵯峨天皇の命により、弘仁9年(814年)に成立した3巻からなる勅選漢詩集です。撰者は藤原冬嗣[i]、菅原清公[ii]、勇山文継ら。 年代・作者別ではなく、テーマ別に分けた部立で構成されており、後の『古今和…
『出雲風土記』について説明する前にまず、『風土記』とは何か説明していきましょう。 大和時代、律令国家が形成されていく中、高まっていった国家意識の影響を受け、天武天皇の時代に国史編纂事業が始まりました。その後奈良時代になり…