グローバル化が進む今、多くの企業や社会が求めているのは「英語を使える人材」です。
それも、受験英語のように、単に問題に正解できる能力だけではなく
- 英語を使ったコミュニケーションができる力
- 国際的に活躍できる力
を持つ人を求めているのです。
さらに今後大学入試では、マークシート式のようなものではなく、スピーキングやライティング等の実力を問うものがますます多くなっていくでしょう。
つまりこれからは、使える英語力を培うことは、今の社会に対応できるような力をつけられるだけでなく、受験勉強にも役に立つということになります。
英語を本当の意味で使えるようになるためには、まずは基礎を確実に習得することがカギとなります。
そこで、今回は総合的な英語力の「土台」を作ることに特化している「新ユメタン0」を簡単に紹介していこうと思います。
Contents
特徴
まずは、この本の特徴から紹介していこうと思います。
本のレイアウト
最初のページでは、
- 目次
- 学習方法について
- 本と付属のCDの使い方について
- 発音記号について
が書いてあります。
学習方法について紹介しているページでは、この教材の監修・執筆を手掛けた木村達也先生の勉強方法、「キムタツ式語彙学習法」についてQ＆A方式で記載れています。
さらに、本と付属のCDの使い方について紹介しているページでは、毎日の学習方法から一週間の流れまで細かく効果的なものが記載されています。
さて、これらの後のページからいよいよ英単語帳が始まります。
英単語は、UNIT0からUNIT8までの9つのセクションに分かれています。
最初のUNIT0は、基礎単語から始まります。こちらのUNITでは、土台を作る基礎の基礎として紹介され、家の中の単語や食べ物等のカテゴリーに分かれて単語が並んでいます。
単語だけでなく、イラストも一緒に載っています。さらに、よく使われる代名詞や前置詞、不規則活用表といった品詞ごとの単語の紹介もされています。
UNIT0が終わると、UNIT1から単語帳が始まります。単語はUNITごとに 名詞→動詞→形容詞→副詞 の順番で記載されています。
各UNITの最初のページには、一週間分の学習方法も一緒に載っています。
単語帳のページでは、
- 英単語
- 意味
- 例文２つ
が書かれています。
日本語の意味と、例文中に出てくる見出しの英単語は赤字で記載されています。また、発音記号だけでなくカタカタ標記の発音の仕方や、活用形も紹介されています。
そして、注意するべき活用法がある単語については、Q＆A形式のポイントとして載っているものもあります。
各UNITの最後には、英単語を覚えているか確認するための単語チェックとフレーズチェックのページも設けられています。
さらに、UNITごとにコラムが設けられていて、実際に有名中学や高校で教えている先生の英単語の学習方法等が紹介されています。
UNIT8まで終わると、最後に単語の索引があります。
また、こちらの教材にはCDが付いています。64分のものと66分のもの、2つのCDが用意されています。
こちらのCDも一緒に聞きながら、発音のチェックをすることができます。
どんな人に向いているの？
次に、こちらの教材がどのような人にお勧めなのかを紹介していきます。
中学校・高校英語の勉強や復習をしたいと考えている方
まず、この教材でも記載されているように、単語のレベルは
- 中学校卒業~高校
- 英検4級、3級
- TOEIC400点
程度のものとなっています。
なので、中学生や高校生だけでなく、大学受験の前の基礎復習をしたい方や英語を身につけるために基礎を習得したい方にオススメです。
資格試験を考えている方も、この教材に出てくる単語は全て覚えていて損はないものなので、抜け落ちていたり忘れていたりする単語がないかの確認に活用できます。
実用的な英語を身につけたい方
受験に特化した英語よりも実用力のある英語を身につけたいと思っている方にもおすすめです。
こちらの教材で扱っている単語は、もちろん中学校や高校の勉強において基礎になるものですが、受験勉強で頻出されるものというよりも、日常的な会話において重要となるものが多いです。
また、CDも一緒についてくる教材なので、発音の勉強もまとめて学習することができます。
受験勉強の前の土台作りにも適しているこちらの教材ですが、これから英語を使おうと考えている方、留学を考えている方にも最適です。
オススメポイント
最後に、この教材のオススメポイントをいくつか紹介していこうと思います。
一週間の学習スケジュール付き
こちらの教材では、ただひたすら英単語が並べられているだけではなく、7日間の英単語習得スケジュールも一緒に紹介されています。
なので、独学で勉強している方や自分でスケジュールを管理することが苦手という方でも、安心して教材を進めていくことができます。
また、各UNITに付いているコラムのページでは、様々な勉強方法が紹介されています。
スケジュール面でのサポートだけでなく、自分に適した学習方法を見つけ出すサポートも充実しているので、 教材を読み進めていくだけで最適な勉強方法を身につけることができます。
ゆるいイラスト
もう一つのオススメポイントは、こちらの教材でチラホラ出てくるイラストです。
アフロの男の人や、オーバーオールを着てヌンチャクのようなものを持っているおじさんのイラストが時々顔を見せてくれます。
また、ページの下の方には、学生服の男の子が今教材のどのくらいの地点なのかを表すための目印として登場しています。
最初は学生服を着ていたのですが、だんだんと着替え始めます。
どのような服装に着替えるのかは、ネタバレになってしまうので、今回は秘密ということで…。
インパクトのあるキャラクターですが、とてもゆるく描かれていて、勉強の合間に見ると、少しストレスが緩和された気分になること間違いありません。
最後に
海外からの観光客、移住する方、働きにくる方、形は様々ですが、生活している中で英語を耳にする機会も増えてきています。
そして国はそのような状況に対応していくために、国民である私たちを置いてけぼりにしながらも、国内の国際化を進めています。そんな社会に賛成する方もいれば、反対する方もいると思います。
英語なんて使えなくても生きていけるから勉強しなくても良い、と思う方も少なくないと思います。
しかし、国際化のためとか、受験勉強のためとかではなく、自分のために英語を身につけるのも一つの楽しみであると筆者は考えます。
普段使っている日本語以外の言葉で自分の気持ちを表した時、英語の映画を吹き替え版でないものを観た時、間違いだらけの英語表記の説明書きを見てクスっとなる時、いつもとは違う景色に感動することがあります。
たしかに、今の社会は英語を使える人材を求めています。
それに合わせて、英語を習得することも絶対に役に立つことです。
しかし、英語を使えるようになるということは、日常生活での小さな楽しみの発見に繋がることでもあるのです。
筆者は、より多くの方が英語を学び、身につける楽しさを見つけてくれることを願っています。
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参考
早稲田大学法学部在学。
中学からの留学経験を活かした英語力を元に、初学者が躓くポイントをわかりやすく解説します！
