日本人なら知っておきたい文学作品!院政期の勅撰和歌集『後拾遺和歌集』
『後拾遺和歌集』は全20巻、1218首が収載される院政[i]期の勅撰和歌集です。撰者は藤原通俊とされています。院政期の初め、政策の一環として白河天皇[ii]により藤原通俊[iii]に1075年(承保2年)『後拾遺和歌集』…
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『後拾遺和歌集』は全20巻、1218首が収載される院政[i]期の勅撰和歌集です。撰者は藤原通俊とされています。院政期の初め、政策の一環として白河天皇[ii]により藤原通俊[iii]に1075年(承保2年)『後拾遺和歌集』…
『更級日記』は菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)による仮名日記文学です。康平2年(1059年)ごろに成立したと考えられています。 『更級日記』の内容に入る前に、作者である菅原孝標女について見ていきたいと思います。 …
『堤中納言物語』は、数少ない平安時代の短編物語集です。内容は、「花桜折る少将」「このついで」「虫めづる姫君」「ほどほどの懸想」「逢坂越えぬ権中納言」「貝合せ」「思はぬ方に泊りする少将」「はなだの女御」「はいずみ」「よしな…
平安後期の歴史物語である『栄華物語』は、初めの30巻から成る“正編”と終わりの10巻から成る“続編”という構成でできています。宇多天皇[i](59代天皇)から堀河天皇[ii](73代天皇)の1092年(寛治6年)2月まで…
『和漢朗詠集』の“和漢”は和歌と漢詩文を指しますが、『和漢朗詠集』とは当時貴族に朗詠されていた漢詩文588首、和歌216首を収載した全2巻からなる詞華集です。また、『倭漢抄』『四条大納言朗詠集』とも呼ばれるこの作品の撰者…
『紫式部日記』は、『源氏物語』の作者とされる紫式部の日記です。全2巻からなり、成立時期は諸説ありますが、『紫式部日記』の最後の日時が寛弘7年(1010年)1月15日であるため、それ以降に書かれたのではないかと考えられてい…
『源氏物語』は紫式部によって書かれたとされる平安時代中期の長編文学です。54帖からなり、大きく3部に分けられます。前半の1、2部では光源氏の生涯を描く正篇が、第3部にあたる部分では光源氏の子供である薫と光源氏の孫である匂…
『和泉式部日記』は平安中期の日記文学です。作者は和泉式部だと考えられていますが、第三者によって書かれたという説もあります。その理由は、他の日記文学、例えば『蜻蛉日記』や『紫式部日記』は主人公が作者であり、主人公が経験した…
『拾遺和歌集』は20巻からなる勅選和歌集であり、勅撰和歌集としては『古今和歌集』『新古今和歌集』に続き3冊目となります。おおよそ1300首の和歌が収載されている『拾遺和歌集』ですが、この題にある「拾遺」は“選び遺された歌…
『枕草子』は約300段からなる随筆であり、その作者は清少納言だとされています。『枕草子』の内容を見る前に清少納言について触れたいと思います。清少納言は平安時代の歌人であり、父の清原元輔、曽祖父の深養父[i]は共に有名な歌…