今回は中学受験で役に立つ「勉強用アプリ」をご紹介します。
勉強用アプリとは,学習をサポートしてくれるアプリケーションのことです。頭の体操のようなものから,受験で出題される問題を扱うものまで,様々なものがリリースされています。
この記事を読まれているご家庭のお子様は,おそらく中学入試を受けることになるのでしょう。しかし塾に通わせられなかったり,本人が机での勉強に前向きでなかったりという問題があるかもしれません。そのような悩みを解消する手助けとなるのが勉強用アプリです。
今回は受験目前の高学年のお子様向けのものから,もしかしたら受験を志すかもしれない低学年のお子様向けのものまで,楽しみながら学べるアプリをピックアップしました。ぜひ参考にしてみてください。
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おすすめ勉強用アプリ5選
究極の立体「切断」(高学年向け)
(出典:究極の立体<切断>|App Store)
このアプリは,その名の通り立体,つまりは空間図形の切断の学習を補助してくれるものです。立体の切断は入試で問われがちな一方,コツが掴めるようになるまでは難しいものでもあります。
教科書や黒板で立体を扱ったとしてもそれはあくまで平面の図でしかなく,あらかじめ空間認識能力が優れていないとそもそも説明を理解することすら厳しいでしょう。そのことが難しさの一つの原因であると言えます。
そのような問題を克服するためのアプリが「究極の立体『切断』」です。このアプリによって,自分で立体を動かし,自分で切断してみるというリアルな体験を重ねることができ,平面を三次元として捉える想像力を養うことができます。
また,ただ自分で体験できるだけではなく,「究極の立体『切断』」では空間図形の問題のパターンを「3原則」としてまとめており,出題される問題を分かりやすく網羅することができます。
加えてその原則を身につけるために,アプリ内には100個の問題が収録されています。つまりこのアプリ一つで切断の問題をマスターすることが出来るのです。
なおこのアプリで出題される問題は実戦に近いものが多く,そのため高学年向けとしていますが,序盤の問題であれば幼いお子様にも解けるものが多いため,学年は気にせずにチャレンジしてほしいアプリとなっています。
少し残念な点として,iOSであれば4900円, Androidであれば5000円と,価格が高めであることが挙げられます。しかし内容のボリュームとわかりやすさを踏まえると,リーズナブルだと感じることでしょう。
少なくとも空間図形のテキストをいくつも買うよりは効果的だと思うので、気になる方は検討してみてください。
究極の立体「展開」(高学年向け)
(出典:究極の立体<展開>|App Store)
このアプリは上でご紹介した「究極の立体『切断』」と同じ会社によって作成されたもので,立体図形の展開を学習することができます。
切断の問題と同じように,展開の問題も入試の算数の問題では頻出です。そして平面で考えるだけではイメージしにくいことも, 切断と展開の問題は共通しています。
「究極の立体『展開』」ではこのような問題を解決するために展開図を実際に組み立てていきます。したがって空間を平面に落とし込むという処理がイメージしやすくなり,立体図形の展開の問題を完璧に解く力を養えます。
またこれも「切断」と同じですが,「究極の立体『展開』」では展開の問題を解く上で必要となる基本形への分解を理解しやすい形で解説し,その理解を演習で深めるというステップを踏んで学習できるように作られています。演習問題は全部で100問収録されていて,そのボリュームは十分だといえます。
こちらも「切断」と同様に購入が必要となります。価格は「切断」と同じですが,「切断」とのセットである「究極の立体マスターパック」を購入されると3000円ほど安く2つのアプリを手に入れることができます。
小学生手書き漢字ドリル1026(中学年向け)
(出典:小学生手書き漢字ドリル1026|App Store)
このアプリは漢字の学習をサポートしてくれるものです。
漢字は必ず中学受験の国語で出題されるものです。中学校によってはことわざや四字熟語が出題されることもありますが,それらの問題は漢字から派生した1つのジャンルでしかなく,優先して覚えるべきなのは漢字そのものでしょう。
アプリ内には小学校1年生から6年生までで習う1026個の漢字が収録されていて,5つごとにグループ分けされており,順番にテストしていくという形式になっています。
全問正解する度に「よくできました」のスタンプが増えていく,というゲームに近い感覚で漢字を覚えることができます。イラストも子供が親しみやすいポップなものになっています。
漢字は暗記するものですので,早くから学習しておいて悪いことはありません。そのため受験勉強を意識し始める前の中学年向けといたしました。しかし, 楽しみながら学べるため低学年のお子様にも,漢字の復習をされたい高学年のお子様にもおすすめです。
ただ無料のアプリなので広告が途中で入ります。人によっては不便に思われるかもしれませんが,1回のテストにつき1回流れるくらいの頻度でしたので,筆者はそこまで不便には思いませんでした。
あそんでまなべる日本の地理(中学年向け)
(出典:あそんでまなべる日本の地理|App Store)
このアプリは社会や理科の勉強をサポートする「あそんでまなべるシリーズ」の一つになります。平野や山地,河川といった要素をジクソーパズルで覚えていくもので,遊び感覚で学習することができます。
パズルには3段階の難易度が用意されており,解いた速さで他のプレイヤーとのランキングが作られるので,飽きることなく続けられるのではないかと思われます。
またパズルだけでなく,スタディという名前と場所を覚えるためのコースもあるので,全く地理について詳しくない人も地理が得意な人も学力を伸ばすことができます。
ただし中学入試の地理でまず覚えるべきなのは都道府県の名前とその位置,および県庁所在地であるため,細かい事項を覚えるのは都道府県を覚えた後に行うべきです。そのため中学年向けとしました。
しかし地図が好きだったり,社会が得意だったりする場合には,低学年のお子様にもおすすめです。
こちらのアプリも無料アプリなので途中で広告が入りますが,1ステージにつき1回流れるといった程度なので,特に勉強の妨げになることはないでしょう。
Think! Think! (低学年向け)
(出典:Think! Think!|App Store)
このアプリは上の4つとは異なり,入試に直結する内容を学べるというよりは,パズル・クイズの要素が強い,思考力を鍛えることができるものです。
そのため中学受験という観点からは本格的な演習が始まる前の低学年向けとしましたが,大人でも苦戦する問題がいくつか含まれていますので,もちろん中学年・高学年のお子様が取り組んでみてもいいでしょう。
「Think! Think!」が他のアプリと違うところはその収録内容です。収録されている問題の数は何と15000問以上。そしてそれぞれが,空間認識・平面認識といった勉強に必要となる感覚を養うために作られたものなので,単なるクイズが集められたアプリより,遥かに学習面への効果が期待できます。
実際アプリを使うことで学力やIQに大きな効果が出ることが実証されているようです[i]。
無料で進められるフリーコース,フリーコースより幅の広い問題に対応している月額300円のスタンダードコース,よりハイレベルな問題を含む月額980円のプレミアムコースがありますので,使い方に合わせてコースを選んでみてください。
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まとめ
以上が勉強用アプリのご紹介となります。これら全てに共通することは,遊び感覚で学力を養うことが出来る,ということです。
机に向かうだけが勉強ではありません。勉強は楽しいものだということを知ってもらうためにもアプリを使った学習は有効です。
この他にも実用的なアプリは数多くありますので,検索して活用してみてください。
おすすめ記事
参考
- [i] 思考センス育成教材シンクシンク. 最終アクセス:2021/7/18
- App Store – Apple