プログラミング的思考ってなに?プログラミングの必要性とメリットをご紹介します!

 最近,プログラミングについて耳にする機会が増えていませんか? テクノロジーの進化のスピードは凄まじく,今やIT無しで生活することは困難です。プログラミング教育も小学校では2020年度から,中学校では2021年度から必修化されることが決定しています。身の回りの多くの製品にもプログラミングが使われていますし,ますます身近になっていくのではないかと思います。そこでこの記事では,プログラミングの必要性や学ぶメリットをご紹介します! 

そもそもITとは,プログラミングとは 

 まず,I Tとは何かご存知でしょうか? Information Technology の頭文字をとった単語で,日本語にすると情報技術のことです。このITという言葉はとても広く,多くのものを含みます。例えばパソコンやスマートフォンのようなハードウェアから,エクセルやスマートフォンのアプリなどのソフトウェア,インターネット,セキュリティなどです。 

 これらの技術に共通しているのがプログラミングです。全て,プログラミングが使われています。コンピュータへの命令を順に書いたものをプログラム,プログラムを作ることをプログラミングと言います。プログラミングが欠かせないものであることがわかるかと思います。 

 2020年のスマートフォン普及率は30代以下では97%ですが,日本で初めてiPhoneが販売されたのは2008年です。たった10年少し前には存在しなかったものが当たり前になっている時代です。ITの進化のスピードが感じられますよね。 

 この傾向は今後さらに加速していくと思われます。このITが必須な世の中で「ITに疎い」というのは致命的になっていきます。ITリテラシーが低いことで生じるデメリットは計り知れません。そこでプログラミングを学ぶことで,同時にITリテラシーも引き上げることができます。ITエンジニアを目指すわけでなくても,ITに関する知識が必要な時代に突入しているのです。 

プログラミングの必要性とメリット 

 では,プログラミングの必要性と付随するメリットについて,詳しく見ていきましょう。 

IT人材不足 

 実は,エンジニアも含めてIT人材は,現在とても不足しています。この不足数は年々増加していき,経済産業省の調査では,2030年には少なくとも約16万人,多いと約79万人不足すると言われています。さらに,コロナ禍で社会全体のIT化が急速に進んだため,この数字以上に不足する可能性もあると言われています。

経済産業省の調査(2019年3月) 

 IT人材が不足しているということは当然,需要が高いということです。エンジニアに限らずプログラミングを読める,理解できる人材は重宝されます。ですので,プログラミングを学ぶことで価値ある人材になることができるでしょう。 

論理的思考とプログラミング的思考

 論理的思考力やプログラミング的思考力という言葉を聞いたことはありますか? 論理的思考力はロジカルシンキングとも呼ばれ,物事を筋道立てて考え,一貫した話や説明ができる力のことです。一方でプログラミング的思考とは,プログラミングの概念に基づいて,物事を達成する最適な答えを考える力です。論理的思考ができても,それが最適解だとは限りません。そこで役立つのがこのプログラミング的思考です。 

 これらの力はどちらも生きていく上で欠かせない思考法ですが,これをプログラミングを学ぶことで身に付けることができるのです。 

 プログラミングでは,明確にコンピュータに指示をすることが求められます。曖昧な指示では動きません。一から順に動作を指定することが必要です。内容も手順も,少しでも間違っているとエラーが出たり,意図した通りに動作しなかったりします。「なんとなく」が通用しないのです。また,できるだけ少ない手順で効率的に動かす方法を考えたりもします。そのため,論理的に最適な答えを考えるプログラミング的思考が身に付くのです。 

 プログラミングができると,何か身近なところで「こんなものがあったら便利だな」と感じたときに,パッと形にすることができます。学びにもなりますし,生活を豊かにすることにも繋がりますよね。これもまた,プログラミングを学ぶことのメリットのひとつではないでしょうか。 

小学校でのプログラミング教育の必修化 

必修化の背景と目的 

 冒頭でも触れた通り,小学校でのプログラミング教育はすでに必修化されています。ですが,小中学校でプログラミングの授業を受けてきていないと,どんな授業が行われるのか,想像がつきにくいのではないかと思います。そこでこの章では,小学校でのプログラミング教育についてご紹介します。 

 まず,プログラミング教育が必修化された背景としては,上で述べたIT人材の不足の他にも,子どもたちの思考力や判断力を伸ばす狙いなどがあります。なので,プログラミング教育の目的としては, 

  • プログラミング的思考ができるようになること 
  • ITへの抵抗をなくすこと 
  • 身の回りのコンピュータやプログラミングの存在に気付き,活用する態度を育むこと 

が主になります。プログラミング言語を覚えることが目的の授業ではないのです。 

授業内容 

 では,実際にはどのような授業が行われているのでしょうか。実は,「プログラミング」という教科が新たに作られるわけではありません。既存教科の算数や理科などの中でプログラミング教育が組み込まれます。さらに,プログラミング的思考を育むことなど上でも書いたことが目的であるため,実際にコードを打ち込むことはしません。 

 学校によって様々ではありますが, 

  • コンピュータを使わないプログラミング 
  • ソフトウェアを使うプログラミング 
  • ハードウェアを使うプログラミング 

があります。 

 コンピューターを使わない授業では,代わりにカードなどを用いてコンピュータの基本的な仕組みや特徴を考えます。 

 ソフトウェアを使うプログラミングの授業では,タブレットやコンピュータで専用のアプリケーションを使います。有名なものだと,「Scratch」という教育プログラミング言語があります。これは子ども向けのビジュアルプログラミング言語なので,直感的に操作することができます。いわゆる皆さんがイメージするようなコードを書くプログラミング言語をテキスト言語というのに対して,ビジュアルプログラミング言語とは,図形やアイコン,ブロックなど視覚的な形を操作することでプログラミングを行うものです。 

 最後に,ハードウェアを使うプログラミング授業では,ロボットなどのハードウェアをタブレットやコンピュータで制御して動かすプログラミングを行います。レゴエデュケーションやアーテックロボなどは聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。実際に目の前のものを動かすことができるので,子どもたちも楽しみながら取り組めるのではないかと思います。 

終わりに 

 プログラミングの必要性とメリットは感じていただけましたか? プログラミングを学んだからと言ってエンジニアになる必要はありませんが,思考力はどんな職に就いても役立ちますし,非エンジニア職でもコードがわかる,読めるというだけで重宝されます。何より,将来の選択肢が増えるということが,子どもがプログラミングを学ぶことの1番のメリットではないでしょうか。 

 第4次産業革命を迎えるこれからの社会を支えるのは,プログラミングを学んだ子ども達かもしれません。 

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