中学受験をする人に限らず、「計算を素早く正確にできるようになりたい!」と思う人は多いのではないでしょうか。
- 計算ミスを減らしたい
- 計算が遅くて、テストが時間内に終わらない
- 簡単な計算でも紙と鉛筆がないと計算できない
こんな悩みをお持ちの全ての人に、まずおススメしたいのは「暗算で計算できるパターンを増やすための計算の工夫」です。九九を言えるようになってからであれば、誰にでもすぐできる暗算力を鍛える方法をご紹介します!
1~4つめの工夫までは低学年でもすぐにできるようになります。5つめは小数と分数の計算を習ってからの工夫です。
Contents
九九ができたら次はこれ!
九九を問題なくちゃんと言えるようになったら、次に挑戦してほしいのは「2けた×1けた」の計算です。
まずは「10×2は?」とか、「20×4は?」というのが計算できるかどうか確認しましょう。最初はすぐにできなかったとしても、「九九の後ろに0をくっつけるだけだよ」と言えばすぐに答えられるようになると思います。
では次に、「18×3はいくつ?」「24×4だったらいくつになる?」というように問いかけてみましょう。すぐに暗算で答えが出ない場合には、次のように教えてあげると効果的です。
- 「18」は「10」と「8」のセットだから、これが3つずつある⇒10×3+8×3=54
- 「24」は「20」と「4」のセットだから、これが4つずつある⇒20×4+4×4=96
多くのテキストなどでは、「分配法則により~」や、「AB×Cとすると」など、難しい言葉や記号を使って説明しようとします。
九九がようやくできるようになったくらいの子に、難しい言葉や記号を使って説明しようとするとかえって混乱することがあります。正しい言葉で伝えることが、理解に結びつくとは限りません。
法律などの文章を見たとき、ある程度の年齢を積み重ねた人か専門的に学習してきた人でなければ、「堅苦しくて難しい文章だな、もう少しわかりやすく書いてくれないかな」と思う人も多いのではないでしょうか。それと同じことです。
わかりやすい言葉で、わかりやすい具体例を挙げて伝えるということが、子どもの成長には一番の近道だと思います。
計算に慣れてきたら覚えよう!
公文式などの計算トレーニングのようなものを繰り返し解いてきた人は、「この計算、よく出てくるから覚えちゃった」という人も多いです。
ただ丸暗記するだけでなく、覚えていなければ実際に計算すればいいだけの話ですから、難しいことではありません。慣れるまでは計算すればいいし、慣れてきたら覚えてしまったほうが楽だよね、という話です。
まずは「2けた×1けた」の計算に慣れていきましょう!
「おススメ!」の書いてある列は特によく使うので覚えておいて損はないですよ!縦と横の両方におススメのついている計算(12×2~12×6など)は特におススメ度合が強いです。ここには入っていませんが、24のかけ算などもおススメしたいですね。
PCからであれば「右クリックして画像を保存」すれば印刷できると思うので、勉強部屋の壁やトイレの内側のドアなどに貼っておくといいかもしれないですね。
半分にする代わりに2倍!
さて続いては「2けた×2けた」の計算です。2けた同士のかけ算の場合、すぐに暗算でできるようになるのは次のパターンの時です。
「5の倍数を2倍する代わりに、偶数を半分にしてかけ算をしても、答えは同じになる」というのを上の図で見ていただくとわかりやすいかと思います。
15×48=30×24=720となります。30×24の計算は「3×24の72に0をくっつけるだけ」です。
25×48であれば、25×48=50×24=100×12=1200というように、計算しやすい数値になるまで片方を2倍、もう片方を半分としていく工夫を知っていると便利ですよ!
筆算の中に0をたくさん書くのをやめよう
学校でも教えてくれるはずだと思うのですが、先生によっては計算を工夫したやり方でなく地道な計算方法でしか教えてくれない人もいるようです。
けた数の多い計算で最後に0がたくさん並んだ計算の場合に、律儀に0をならべて書いている子を見かけると「計算の工夫を教えてくれる人が周りにいないのかな」と思ってしまいます。
この記事の中でも今までにさらっと何回か書いていますが、かけ算の最後に0が並んでいる場合には、0はあとからくっつけるだけで大丈夫です。
計算の工夫を組み合わせれば、上の図のように「1500×1800」も暗算でできるようになります。
小数のかけ算は分数に直すべし
こちらはちょっと応用編になります。小数と分数のかけ算を習うのは塾でも4年生以降になるかと思います。
小数のかけ算は、基本的には整数のかけ算と同じように筆算します。しかし、小数は分数に直すことができます。分数のかけ算は途中で約分をして計算するので、計算が楽になるのです。
分母が1000の約数のものは小数点第3位以内の小数に直すことができます。(分母が2、4、5、8、10、25、125、250など)
分母が4の分数や8の分数は特に、覚えておくと絶対にお得です。上の図にあるような計算であれば、いちいち筆算を書かなくても暗算で計算できるようになります。
計算のスピードと正確性を上げたいなら、これらの工夫をぜひ実行してみてくださいね。
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