続・語彙力を強化する3つのステップ~具体例編~

前回は、4つのステップを負いながら、語彙を豊富にするためにできることをご紹介しました。

今回は、前回の基本的な語彙力養成法を踏まえて、具体的にどうすればさらに語彙力をアップすることができるのか考察してみます。

本により慣れ親しむために

前回の記事でもお伝えしたように、語彙力強化には本に親しむことが大切です。日本語は、文脈を追っていけば、見慣れない表現やことばに出くわしても意味を類推でき、そのまま読み進めていけます。

そういった類推力を身につけることができれば、入試問題で難解なことばが出てきても恐れることなく読み進むことができます。中学に進学すれば、英語にも応用できます

常に辞書を近くに置き、知らないことばがでてきたらすぐに調べるようにしましょう。ですが、文章を読んでいる最中に一つ一つ辞書をひくのは面倒くさい・・・そう考える方も多いと思います。読んでいた話の流れが切れてしまうこともありますから、そう感じるのもよくわかります。ですが、なかなか長文がスラスラ読めないという方は、一度立ち止まって意味を調べ、再度読み直すようにしてみましょう。

また、古典や明治時代~昭和初期の文学的文章を読むときには、昔使われていたことばの説明や注釈があると便利です。そこで講談社の「少年少女日本文学館」という児童文学全集を活用されることをお勧めします。ていねいな言葉の説明と資料の豊富さで定評があります。語彙力がつきますし、文学に対する興味がわいてくると思います。図書館にもよく置いてありますので、ぜひご覧になってみてください。

同意語や類義語、反意語を使ってみる

漢字や熟語を習ったら、同義語や類義語、反意語を調べて書いておくと、芋づる式に語彙が増えます。例えば「学習」という語を調べると、類義語として「修学、修習」とという語が出てきます。これらは学業において知識を得るという意味でよく使う語です。「習得」は技術や学問を会得することを意味します。修学や修習より幅広く使えることばです。「修業、稽古」という語もあります。料理や楽器などの技術の習得の意味でよく使います。「勉強」だけでなく、これらの語を知っていると表現力がよりアップしますね。

日記や簡単な学習日誌を用意して、これらの語を使った文章を作って見ると良いでしょう。上述の「学習」とその類義語は、意外にすぐ使えるようになるものです。どうしても思い浮かばなかったら、辞書を引いて例文を書き写していっても良いでしょう。

ことわざや故事成語はイメージを持つ

小学生用のことわざ辞典として、学研の「小学生のまんがことわざ辞典 改訂版」は漫画を使っていてイメージしやすく、読みやすいと思います。「辞典」というより読み物に近いですね。意味や例文、同義のことわざ、反意のことわざも記されていて活用しやすいです。

他にもマンガやイラストの入った辞典は数多くあります。実際に手にとって使いやすそうなものを選ぶことをお勧めします。

ことわざも同義語や類義語同様、日記等でことわざを使った短文を作ってみてください。例えば物事が無駄に終わることを例えたことわざに「馬の耳に念仏」「犬に論語」「下手の考え休むに似たり」「焼け石に水」などがあります。何か無駄なことをしてしまったことを反省する日、あるいはむなしく思うことがあった日には、日記にこれらのことわざを使った短文を作ってみても面白いかもしれません。ただ、「嫌だった、やばかった」と書くだけではなく、豊かな表現を心がけてみましょう。

また、ことわざなどは意外と興味を持つお子さんが多いです。ことわざ辞典を買ったら子どもが夢中で読んでいる、という話もよく聞きます。大人も読み応えのあるものが多いので、家族で楽しめますよ。

終わりに

語彙力の向上には確かに時間がかかりますが、身近な本や辞典を使ったり、新聞を読んだり、また、日常の会話の中でも語彙力アップは十分できますし、工夫次第でどんどん楽しくなります。

語彙力は中学受験においても、またその先の勉強においても一番の基本となる力です。ぜひ、お子さんの将来のために、親御さんも一緒になって「ことば」を意識して生活してみてください。

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