中学受験・社会 工業地帯・押さえておきたいポイントのまとめ

中学受験の社会、特に地理では工業関係の統計・グラフの読み取り問題は定番中の定番です。模試で苦戦した経験はありませんか?テキストに載ってはいるけれどどれも同じに見えてしまい、特徴をつかめていないということはありませんか?

今回は、工業地帯について、ポイントをまとめてみます。しっかり背景事情も押さえて理解を深めましょう。

京浜工業地帯

出荷額順位は現在第5位の工業地帯です。かつては日本最大の工業地帯でした。人口の多さ、交通の便の良さ東京湾埋め立てにより工業用地がつくられたことがその理由でした。現在は、自動車を中心とした中京工業地帯が第1位の出荷額となっています。

神奈川県の横浜市、川崎市で生産される輸送用機械がこの工業地帯を支えています。日産自動車、カワサキの工場がありますので、これもセットで覚えておきましょう。また、東京都は印刷・出版業の割合が高いのが特徴です。日本の情報はまず東京に集まるので、自然と出版業が多くなりました。

京浜工業地帯を地図で見てみましょう。貿易港として東京港、横浜港があります。輸出入合計で東京港は第2位、横浜港は第4位です。横浜港の輸出品の特徴としては、先ほど挙げた工場がある関係で、自動車関連品目が多いということがあります。

中京工業地帯

現在ダントツでトップの工業生産額を誇る工業地帯です。愛知県の工業出荷額は約44兆円で、第2位の神奈川県の約18兆円の約2.4倍という高さを誇っています。世界最大級の自動車メーカーであるトヨタ自動車のおひざ元ですから、当然輸送用機械を中心とする機械工業が出荷額の大部分を占めています(約67%)。機械以外にも1位を占める工業製品が多いのも特徴です。鉄鋼、プラスチック製品、繊維工業も1位です。

綿織物・陶磁器も有名です。陶磁器のことを「せともの」と呼びますよね。それは、愛知県瀬戸市で陶磁器の生産が行われていたことに由来しています。ほかに多治見の陶磁器、一宮の毛織物などは有名ですから、しっかり場所とともに覚えておきましょう。

名古屋港は自動車の輸出を行っており、輸出額は第1位です。また、三重県四日市市には石油化学コンビナートがあり、重化学工業も発達しています。

阪神工業地帯

工業製品の出荷額は全国第2位です。都道府県別でみると大阪が第3位、兵庫県は第5位です。戦時中までは、日本最大の生産額を誇っていました。様々な工業が発達し、「総合工業地帯」と呼ばれることがあります。しっかり押さえておきましょう。中心となるのは重化学工業です。鉄鋼業の割合が高いという特徴があります。また、堺市付近に石油化学コンビナートがあります。地理的な特徴と結び付けて、理解しておきましょう。また、繊維工業が多いことも特徴です。

貿易港としては神戸港が有名ですが、輸出入額は全国第6位です。また、関西国際空港が第5位に入っていますので、輸出入の要の一つの地帯ということも覚えておきましょう。

親御さんへの注意点

工業地帯のまとめの時にも書きましたが、親御さんが小学校、中学校に通っていた時のデータとは全く異なっています。京浜工業地帯が第5位まで落ちていることや、中京工業地帯が現在はダントツでトップということは、一昔前には想像もつかなかった状況かもしれません。家庭学習で一緒に勉強するときは、先入観にとらわれないようにして、最新のデータを使ってください。また、なぜ一昔前と現在ではこのように状況が変わったのかということは、日本の経済状況を見てきた親御さんなら、お子さんに教えることが出来ます。そのような時代の移り変わりに伴い、今の日本経済がどうなっているかについて、ぜひお子さんに話してあげてください。豆知識でも構いません。そのうんちくが、理解し、記憶する助けになることがありますので、ぜひ協力して親子で克服していただきたい分野だと思います。

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