ルネサンス期の文化と科学の発展[たった15分で要点を総ざらい!受験に役立つ世界史ノート]

ルネサンスとは、14~16世紀にかけてイタリアで興った文芸復興の動きを指します。このような、文化・芸術・科学など様々な分野における発展はイタリアに留まらずヨーロッパ諸国へと広がり、私たちの暮らす現代社会の基礎となる文化や技術を生み出すこととなりました。

ルネサンス期の文化と科学の発展

ヨーロッパ諸地域のルネサンス文化

<イタリア以外のルネサンス>

  • ネーデルラント
    • ファン=アイク兄弟油絵、フランドル派
    • ブリューゲル農民の生活を描いた『農民の踊り』を代表作とする。フランドル出身。
    • 他にも、エラスムスらなど


《神秘の子羊》(ヘントの祭壇画)

《農民の踊り》

  • ドイツ
    • デューラー『四人の使徒』
    • ホルバインエラスムストマス=モアヘンリ8世の肖像画で有名。
  • イギリス
    • シェイクスピア:『ハムレット』、『マクベス』など
    • フランシス=ベーコン経験論と唱える。
      (他にも、トマス=モアらなど)
  • スペイン
    • エル=グレコクレタ島(ギリシア)出身の幻想画家。
    • 他にも、セルバンテスらなど
  • フランス
    ラブレー、モンテーニュらの活躍(詳しくはPart1へ)

《オルガス伯の埋葬》

魔術と科学

ルネサンス期は美術だけではなく、科学技術の分野もまた著しく発展した。そんな科学技術の発達には魔術の類が大きく関わっていた。

  1. 占星術
    星の動きを観察して占う術。
    星は古来より人間の生活に大きな影響を与えてきた。例えば、古くから人々は星の動きで季節を知り、星の動きを見て食物を育てていた。さらに星は国や人々の運命をも示していたという。こうした占星術の技術は天文学の基礎となった。
  2. 錬金術
    あらゆる物質を黄金に変えることができると噂される術。「ハリーポッター」でお馴染みの賢者の石も錬金術によって作られるとされている。これだけ聞くと、なんとも怪しいよくわからないファンタジーのように見えるかもしれないが、錬金術がもたらしたのはファンタジー小説だけではない。近代社会においては、物質の分解や生成を学問領域とするこのような錬金術が化学技術の発達を促した。

科学精神の誕生

  • 三大発明
    • 火薬
      中国・宋の時代に用いられるようになった火薬はモンゴル帝国時代(1206年~1271年)に西方に伝えられたとされる。
      火薬の存在は戦い方を大きく変えたため、騎士の没落に拍車をかけた。
    • 羅針盤
      中国・宋の時代に始まった羅針盤はイスラムの世界を通してヨーロッパに伝えられたのち、改良が加えられた。
      羅針盤の存在は長距離の航海を可能にしたため、大航海時代の新たな航路の開拓に大きな影響を及ばした。
    • 活版印刷
      グーテンベルク(ドイツ)によって開発された金属活字を使った印刷技術を改良した。
      活版印刷の技術の存在は書物などの出版物の生産を助け、新しい思想を広く普及させることに大きく貢献した。

  • 製紙法
    三大発明の一つである活版印刷が発明されるために必要不可欠な存在であったのが、製紙法の技術である。
    751年、中央アジアの覇権をめぐる戦い・タラス河畔の戦いが中国・とイスラム・アッバース朝との間で起こったが、この戦いで製紙法の技術がイスラムの世界にわたり、ヨーロッパに流れ着いた。
    ※補足:中国で紙を改良した人は蔡倫
  • 天文学の発達
    天動説(「朝が来て、夜が来るのは空が動いているからである」という考え)から地動説(「空は変わらない、動いているのは人間が立っているこの大地(気球)である」という考え)になる。
    今となっては当たり前の地動説だが、天動説が通説であった当時は地動説を唱えるだけで科学者たちの命が危ういものとなった。というのも、地動説は中世の世界観を否定するもの、つまりカトリック教会の教えとは異なるものであったからだ。
    • コペルニクス(1473年~1543年)〔ポーランド〕:『天球回転論』で地動説を説く。
    • ガリレオ=ガリレイ(1564年~1642年)〔イタリア〕:『天文対話』で地動説を肯定的に著した結果、宗教裁判で有罪判決を受ける。
    • ケプラー(1571年~1630年)〔ドイツ〕:地動説を基に、惑星運行の法則であるケプラーの法則を説く。

→続きはこちら 宗教改革とドイツにおけるその展開

おすすめ記事

参照

  • 木下康彦・木村靖二・吉田寅編『詳説世界史研究 改訂版』、山川出版社、2018年
  • 八尾師誠監修 川音強著『改めて知る 国ごと,地域ごとにまとめ直した高校世界史 増補版―上巻―』、清水書院、2015年
  • いらすとや HP 最終閲覧日2020年5月17日
  • 札幌芸術の森美術館 HP 最終閲覧日2020年5月17日
  • Flemish Primitives HP 最終閲覧日2020年5月17日
  • MUSEY HP  最終閲覧日年2020年5月17日

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大分舞鶴高校を卒業し1浪して東京女子大学へ進学。 浪人時は高校時代に憧れた東京への進学をモチベーションに、世界史・国語・英語の学習に励み、その結果、センター試験にて世界史満点の快挙を成し遂げる。 現在、大学では産業心理学を専攻し、社会人の社内の人間関係やストレス・鬱発症者の職場復帰プランケアの研究を行っており、卒業後はマスメディア業界への就職を予定。趣味は、幼少期の豊富な習い事経験から、声楽・バレエ・ピアノ・生花と多彩。